慢性疾患の本当の怖さ

慢性疾患は生活習慣病であることも多く、誰もが患う可能性を持っている疾患です。糖尿病や高血圧症は、その最たる例だと言えるでしょう。このような慢性疾患であり生活習慣病でもある疾患は、長年の生活スタイルが原因となって徐々に発症するため、体調の異変を早期に自覚することは難しいものがあります。そのため、治療を受ける段階ではすでに症状が進行している場合も多く、治療期間は長期にわたるケースが目立ち、さらには完治も難しいとされる場合がほとんどです。

また、症状が進行している場合は、治療を受けるのが遅れたために別の疾患を併発していることもあります。糖尿病で言えば肝硬変や肝癌、高血圧症で言えば脳卒中や心筋梗塞が併発するリスクの高い疾患です。これらの疾患を起こしてしまう主な原因として、動脈硬化の影響が考えられます。血管は加齢とともに衰えるものですが、慢性疾患がその衰えを加速させた結果だと言えるでしょう。

このように、慢性疾患は命の危険を伴う疾患を併発してしまう可能性があります。これらを回避するためには、慢性疾患の早期発見と治療が必須とも言えますが、先に述べた通り、慢性疾患は自覚症状が薄いため、早期発見が難しい疾患です。慢性疾患を早期発見するためには、定期的な健康診断の受診が重要になります。多忙な方や健康な方は健康診断を受けることに面倒を感じるかもしれませんが、併発する疾患の危険度を考慮すれば、健康診断を定期的に受診することは決して無意味ではありません。