慢性疾患は、一度病気にかかると根本的な改善が難しく、症状と生涯付き合っていくことになります。非常にゆっくりと長期間をかけて、少しずつ症状が進行することが特徴です。慢性疾患は生活習慣病とも呼ばれており、具体的には高血圧や糖尿病などが該当します。慢性疾患は中年期から更年期に発症することが多く、高齢化が進行する日本でも慢性疾患の患者数は増加しているのが現状です。
慢性疾患の他の病気と異なる問題点として、まずは自覚症状に乏しいことが挙げられます。初期段階では強い痛みや違和感を感じることは少なく、普段と同様に生活することが可能であるため、病気の治療開始が遅れて症状が進行してしまうことが多いです。症状が進行すると完治が難しくなり、長期間の継続治療が必要とされることも問題のひとつだと言えるでしょう。慢性疾患になると一生病気と付き合っていくことが必要とされるため、患者さんの心のケアも大きな問題になります。
慢性疾患を予防するために、まずは間違った生活習慣の改善が必要です。早寝早起きやバランスの良い食生活を心がけて、適度な運動を行うようにしましょう。疾患を初期段階で発見できれば症状の改善が見込めるため、定期的な健康診断の受診も重要な対策となります。症状が進行した慢性疾患については、医師の指示に従って根気よく治療を続けることが必要です。病気とどうやって付き合っていけばいいのか悩んだときには、すでに治療をしている人のサークルなどに参加して話を聞いてみると良いかもしれません。